外壁塗装の裏側|営業トークにだまされないために知っておくこと

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外壁塗装の営業が家にやってきたとき、こんなことを言われた経験はありませんか?

  1. 「弊社は自社で職人を抱え、しっかり教育しています」
  2. 「代表の私を含め、全員が職人です。余計な経費がかかりません」
  3. 「長年付き合いのある信頼できる職人しか使いません」
  4. 「独自の塗料を使っています。この地域で扱えるのは弊社だけです」

一見どれも安心できそうな言葉に聞こえますが、果たして本当に信用できるのでしょうか?


営業トークの裏側

1. 自社職人だから安心?

「自社で職人を抱えている」と聞くと信頼できそうですが、必ずしも高品質とは限りません。教育体制は会社ごとに違い、社内だけで閉じた世界になっている場合、むしろ技術が偏るリスクがあります。

2. 職人集団はコストが安い?

代表も職人、スタッフも全員職人…と聞くと「余計な経費がかからない」と思いがちです。ですが、管理者や事務スタッフが不在ということは、トラブル対応や施工管理の体制が整っていない可能性があります。

3. 長年付き合いのある職人=まだ可能性あり

外部の職人に仕事を任せる形ですが、信頼関係があれば安定した施工につながる場合もあります。ここで重要なのは、管理者がしっかり現場をチェックしているかどうかです。

4. 独自塗料は要注意

「ここでしか扱えない塗料です」とアピールする業者もいますが、日本ペイント・関西ペイント・エスケー化研といった大手メーカーに勝る独自塗料など存在しません。裏付けのない塗料を使うのはギャンブルに近い選択です。


実際の現場で起きていること

私の経験上、良い職人は1〜2人で丁寧に仕上げるものです。
逆に4〜5人の大人数で作業している現場は「烏合の衆」である可能性が高いです。

フォーメーションで言えば「セミプロ1人+素人4人」ということも珍しくありません。
年配だからプロとは限らず、ラーメン店で麺を湯切りしていた人が、1か月前から現場に立っているなんてケースもあるのです。


外壁塗装は「誰でもできる」ように見える仕事

そうなんです。外壁塗装は一見すると 誰でもできる仕事 に見えます。

ペンキを刷毛で塗るだけ。
極端にいえば、トム・ソーヤが柵にペンキを塗っていたのと同じように見えるでしょう。

定年退職したおじさんでも、中卒で現場に入った若者でも、作業着を着て刷毛を持てば「職人」に見えてしまいます。
それがこの業界の怖さです。


本当に大事なのは「施工管理」

多くの業者は、見積書のプレゼン資料は必死に作るのに、施工管理は行いません。
「凄腕の職人に任せますから大丈夫です」と言って、現場を丸投げしてしまうのです。

しかし、外壁塗装で最も大事なのは職人の肩書きや人数ではなく、施工管理の有無です。

施工管理とは、たとえば次のようなことをきちんと行うことです。

  • 天候に合わせた工事スケジュールの判断
  • 材料の保管や希釈率の管理
  • 中間検査・竣工検査の実施
  • 工程ごとの施工写真の提出

これらを怠れば、いくら「腕がいい」と言われる職人が塗っても、数年で剥がれたりムラが出たりするのです。


まとめ|信頼できる業者を見抜くには?

外壁塗装は「誰でもできる仕事」に見えるからこそ、業者の営業トークに惑わされやすい分野です。

だからこそ、業者を選ぶ際には 「施工管理体制があるかどうか」 を必ず確認してください。

  • 工事中にどのように品質を管理するのか?
  • 工程ごとに写真や検査報告を提出してくれるのか?

この質問に明確に答えられない業者は避けた方が無難です。

外壁塗装業界には、「凄腕の職人が塗ります」という言葉だけで契約を取ろうとする会社が溢れています。
大切な家を守るためには、営業トークではなく施工管理の実態を見ることが何より重要です。

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